入ってくるストレスを小さくすることを考えよう (その3)
では早速、②の「あなたの認知をどうにかする」方法を考えていきましょう
② あなたの「認知」をどうにかする
「相手や環境が変わらないのであれば、自分が変わる」という考え方です
具体的に話を進めるために、次のような事例を想定してみましょう
事例:あなたは仕事でミスをして、上司から叱責を受けました
この事例の場合、その場に居合わせた誰もが見て取ることができる「客観的な事実」とは何でしょう?
それは、「あなたが、上司から叱責を受けていること」です
この「客観的な事実」に対し、仮にあなたが「やっぱり俺は能力がない」と受け止めて「悲しい」と感じていたとします
でも、その場に居合わせた他の人はどうでしょうか?
ある人は、「あの上司はなんであいつばっかり集中攻撃するんだ!?」と受け止めて、「怒り」を感じているかもしれませんし、またある人は、「あの上司はいつもあいつのことを気にかけてるな」と受け止めて、「うらやましい」と感じているかもしれません
つまり、「どう受け止めるか」は「客観的な事実」ではなく、「受け止めた人の主観」なのです
そしてこのような「人それぞれの物事の受け止め方」が「認知」というモノなのです
でも、人それぞれの「認知」が違ってくる理由って何なんでしょう?
その理由は、人それぞれが「認知のクセ」・・・のようなものを持っているからです
人はそれぞれ、「競争には必ず勝つ」「他人に迷惑をかけない」「人は平等だ」「世界は汚らしい」的な、自分の「信念」・・・というか「価値観」みたいなモノを持っています
多分それが、その人の「認知のクセ」を作っているんだと、自分は考えてます
だとしたら、「俺は見込みがあるから叱られているんだ!」的な、ポジティブ指向の認知のクセを持っている人はいいですよね・・・
ですが、「やっぱり俺はダメな人間だ」的なネガティブ指向の認知のクセを持っている人は辛いですよね・・・
そりゃストレスも貯まります
ではそんな「ネガティブ指向の認知のクセ」を持った人は、どうすれば入ってくるストレスを低減できるのか?
次回は、その方法について書きたいと思います
« 入ってくるストレスを小さくすることを考えよう (その2) | Main | 入ってくるストレスを小さくすることを考えよう (その4) »
「ストレスマネジメント」カテゴリの記事
- 全か無か思考(2019.12.26)
- 入ってくるストレスを小さくすることを考えよう (その4)(2019.12.01)
- 入ってくるストレスを小さくすることを考えよう (その3)(2019.11.26)
- 入ってくるストレスを小さくすることを考えよう (その2)(2019.11.21)
- 入ってくるストレスを小さくすることを考えよう (その1)(2019.11.09)
「心療内科キジトラクリニック」カテゴリの記事
- 全か無か思考(2019.12.26)
- 入ってくるストレスを小さくすることを考えよう (その4)(2019.12.01)
- 入ってくるストレスを小さくすることを考えよう (その3)(2019.11.26)
- 入ってくるストレスを小さくすることを考えよう (その2)(2019.11.21)
- 入ってくるストレスを小さくすることを考えよう (その1)(2019.11.09)
The comments to this entry are closed.
Comments